第25期NGOカレッジ開催レポート(第1回:2月28日)

2026年2月28日に第25期NGOカレッジ『ゆらぐ共生社会の中で、私たちと“世界とのつながり”を考える』の第一回「身近な暮らしから考える“多文化共生”の話 ーなぜ “違い” に不安を感じてしまうのか?」を開催しました。
当日は高校生から大学生、NPO関係者の方と幅広い世代の方にご参加いただきました。ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

開催した第一回の様子を現在FUNNでインターンシップとして関わっており、今回のNGOカレッジの運営にも携わっている大学生の大久保さん、許斐さんが開催レポートまとめたのでご紹介します。

① 許斐隆行 さん

私は今回の第25期NGOカレッジでの講演会を聞き、日本では今外国人との間でどのような問題が生じているのか、また日本人がこれからどのように在日外国人とかかわるべきか考えることができました。

現在の日本では、世界に比べて差別に対する規制、禁止法がなく、目に見えず無自覚に相手に偏見を持つ傾向があること、また知識や事実に基づかない不確かな情報と認識、及び偏見の中で漠然とした不安を増幅させていることが問題になっており、さらに「外国人」も一括りにできず、出稼ぎで日本に来る人、日本に永住する人、外国ルーツではあるが生まれも育ちも日本であり、日本を母国としている人などの様々な背景を持った人がいて「日本人」が多様化していることを深く学びました。

そしてこれから外国人と接するには「DIE”A”ワーク」(D=description:描写、I=interpretation:解釈、E=evaluation:評価、A=action:行動)が重要であり、事実を見つけてそれをどう解釈するか、さらにその解釈をどう評価するかをグループワークで実践しました。ここでは日本人の間でも自分と相手で解釈や評価が異なるため外国人を相手にするときはより一層慎重になる必要があると思いました。

今回のNGOカレッジではこれからの多様化に向けてとるべき姿勢を教わったので日常的に実践したいと思います。

② 大久保律花 さん

インターン生としてFUNNで活動させていただいている大久保律花と申します。今回は第25期NGOカレッジ『ゆらぐ共生社会の中で、私たちと“世界とのつながり”を考える』の第1回『身近な暮らしから考える“多文化共生”の話―なぜ“違い”に不安を感じてしまうのか?』に参加させていただきました。この回では、“多文化共生”とは何なのか、日本や福岡市の現状についての講話を聴講したのち、“違い”に対してどう向き合っていくべきか参加者の方々と共に話し合うグループワークをさせていただきました。

はじめの講話では、“多文化共生”の定義は「国籍や民族などの異なる人々が互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として生きていくこと」であると教わりました。日本での外国人の出入りが多い昨今では特に大切にしていきたい考え方ですが、現状はそううまくいっていませんでした。博多から電車で二駅ほどの箱崎では去年9月に、イスラム教徒が公園で礼拝している様子をネットで拡散して非難の声を浴びせていたといいます。このような心ない行動は全国で起こっており、とても許されていいことではありません。また、出入国在留管理庁の調査(令和6年)では、在留外国人の方が差別を受けた相手の割合は「見知らぬ人」が43.6%とほぼ半数を占めていました。その他多くの統計データや外国人に対する政策やルールの整備の遅さからも、日本は多文化共生の浸透がまだまだ課題として残っていることがわかりました。このような現状を変えていくには、私たちが行動を起こしていくことが大切だと、坂本さんはおっしゃっていました。

グループワークでは、実際の在留外国人の子どもが感じた“違い”の体験談をもとに坂本さん手作りのカードを用いたDIE”A”ワークを行いました。課題のカードに対して、それぞれ【Description】事実は何か、【Interpretation】その事実をどう解釈するか、【Evaluation】その解釈をどう評価するか、そして最も大切な【Action】課題を放置しないために何ができるのか、この4観点をもとにたくさんの対話をしました。あらかじめ決められていた「相手の発言を否定せず、そのまま大事に受け止めましょう」や「正解は一つであると思わず、“違い”を前提に話しましょう」などのルールを意識しながら、“違い”をもつ外国人の方と共生する糸口を探りあう、とても有意義で貴重な経験ができたと思います。

今回講師として来てくださった坂本さんは、社会学・多文化共生論を専門とし、NGOスタッフや宇都宮大学でコミュニティ政策研究に従事してこられて地域デザイン分野のコーディネーターを経て、現在ではTABUWATA(たぶわた)という組織を設立し、多文化共生を広める活動を中心に行っています。TABUWATAとは、「多文化共生に興味あるんです、私」の略称で、多様性の中にある“違い”を大切にし、日本人も外国人も共に地域の仲間として生きていくための、さまざまな取り組みを行っている団体です。今回のNGOカレッジは、このTABUWATAの信念に基づいたお話でした。

今回私は人生初のNGOカレッジでしたが、講話やグループワークを通して、自分の中にあった無意識の偏見や差別の種に気づくことができました。また、漠然とした恐怖や不安で外国人の方たちを敬遠するのではなく、“違い”を受け止め、同じ地域で暮らす一員として同じ視座に立って共に生きていこうとする姿勢が大切だと学ぶことができました。今後の人生において、学びをただの学びで終わらせず実際に活かせるよう、自分から行動を起こしていきたいと強く思います。

ワークショップの様子
講師の坂本文子さんの講演の様子

NGOや国際協力に関すること、お気軽にお問い合わせください。092-405-9870受付時間 13:00-18:00 [ 日・祝日・月曜日除く ]

お問い合わせはこちら

この記事が気に入ったらフォローしよう!