【加盟団体イベント】第34回福岡オルターナティブ研究会のご案内

第34回 福岡オルターナティブ研究会のご案内
~志民社会学習会~
今、「市民的抵抗」とは?—ヘンリー・D・ソロー思想の現在的意義—

 

日時:2017年7月22日(土) 午後2時〜5時

場所:西南コミュニティセンター(西南学院大学キャンパスの最東南側)2階会議室

〒814−8511 福岡市早良区西新6丁目2−92

電話:092−823−3952

 

講師:今福龍太さん(いまふくりゅうた、文化人類学者、批評家)

現在、東京外国語大学大学院教授として、新時代知性論、群島論、メディア論、書物論等を講義。

1980年代初頭よりメキシコ、キューバ、ブラジル、アメリカ南西部などで調査研究に従事。

サンパウロ大学、サンパウロ・カトリック大学客員教授などを歴任。

2002年からは奄美群島を舞台に遊動型の野外学舎〈奄美自由大学〉を主宰。

著書に『ミニマ・グラシア』『レヴィ=ストロース 夜と音楽』『薄墨色の文法』『書物変身譚』『わたしたちは難破者である』『わたしたちは砂粒に還る』『ジェロニモたちの方舟』など。

2017年2月、『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』で第68回讀売文学賞受賞。

本年、水声社より主著『クレオール主義』『群島-世界論』を含む今福龍太コレクション〈パルティータ〉全5巻が刊行中。

報告要旨:本年は、『ウォールデン──森の生活』(1854)で知られるアメリカのもっとも独創的な思想家ヘンリー・ソローの生誕200年にあたります。

現代社会を覆い尽くす産業社会の合理システムと法治主義の原理が産声を上げていたアメリカで、すでにそうした制度の非人間性を根源から批判したソロー。彼の思想と行動の予言的な意味はいまこそ再考されねばなりません。

奴隷制とメキシコ侵略戦争のさなかに投獄され「獄中からの自由」を説いたソローの真意とは?

合衆国憲法の不義を告発し、国家への「不服従」を呼びかけたソローの抵抗精神の拠点とは?

ソローが沈潜した「野生」は、徹底的に社会の外部、政治の外部にひろがる知性と想像力の源泉でした。

19世紀アメリカのソローによる警鐘から発して、現代の監獄-産業複合体による生-政治のテクノロジー的管理社会までを一望するヴィジョンについて考察します。

 

参考文献:今福龍太『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』みすず書房、2016。

H・D・ソロー『市民の反抗』飯田実訳、岩波文庫、1997。

(とくに「市民の反抗」「歩く」「ジョン・ブラウン大尉を弁護して」の三篇)

Jerome Lawrence and Robert E. Lee, The Night Thoreau Spent in Jail, New York: Hill and Wang, 1971.

ミシェル・フーコー『監獄の誕生──監視と処罰』田村俶訳、新潮社、1977。

アンジェラ・デイヴィス『監獄ビジネス──グローバリズムと産獄複合体』上杉忍訳、岩波書店、2008。

 

参加費:無料(会の趣旨に共感される方はどなたでも参加できます)。

終了後、近くの居酒屋で講師を囲む懇親会を予定しています。

 

 

連絡・問い合わせ先

FNA(エフナ・アジア開発銀行福岡NGOフォーラム)

福岡市博多区博多駅前3-6-1小森ビル4A「びおとーぷ」内(特活)NGO福岡ネットワーク気付

Eメール fna@minos.ocn.ne.jp  電話・ファクス 092-920-1873

*資料準備の都合上、参加を希望される方は事前にご連絡頂くようお願いします

*電話は常時留守番電話です。お名前・連絡先・用件を録音してください。折り返しご連絡いたします