第17期NGOカレッジ開催レポート(第7回:3月25日)
3月25日(土)、第17期NGOカレッジの第7回目「学びをココから実践しよう(第2回目)」が開催されました。講師は、先週に引き続き九州国際大学准教授の藤井大輔さんでした。
まず、先週のおさらいからスタートしました。国際協力のプロジェクトには、現場で行うもの(緊急人道支援、開発協力)と現場の外で行うもの(開発教育、政策提言)の二つがあります。国際協力というと、現場で行うもののみをイメージしがちですが、そのどちらかでだけではうまくいきません。大事なのは、両方のバランスをうまく取ることです。バランスを取るには、ひとつの団体が行っても複数の団体が行ってもいいということでした。複数の団体を繋いでいくのが、FUNNなどのネットワーク型NGOの役割です。
さて、今週必要になるキー概念が、SWOT分析、ターゲット&チャネルというものです。SWOT分析というのは、
Strengths(強み):自分たちの長所、資源
Weakness(弱み):短所、課題
Opportunities(機会):良い変化、追い風
Threats(脅威):悪い変化、向かい風(逆風)
の頭文字を取った用語で、この四つを把握することがプロジェクトを進めて行く上で重要になります。
ターゲットというのは、プロジェクトを実施するにあたり、問題解決に向けて資源をもっている個人、組織、機関のことをいいます。そして、チャネルというのは、ターゲットにたどり着くために仲介してくれる人や団体のことをいいます。チャネルをうまく使ってターゲットに到達するのがキーになります。
以上が言葉の説明ですが、今回も先週に引き続き、同じグループのメンバーでワークショップを進めました。先週はテーマを設定し、目的を定めるところまでだったので、今回はSWOT分析→ターゲット&チャネルの明確化→成果目標の設定→活動計画の作成という流れで計画を具体化しました。フェアトレードを認知してもらい、実際に購買行動までつなげようと目標設定するグループ、コットンを使ったフェアトレードを企画するグループなど、活発に話し合いが行われていました。
次回(明日3月26日)は、自分たちが立てたプロジェクトの内容を画用紙にまとめ、参加者の前で発表することになります。これまで2回取り組んできたワークショップの総まとめです。NGOカレッジの集大成になりますので、楽しんでやりましょう!
報告:FUNN事務局 浅香勇貴